無添加巨峰100%ジュース(ストレート)

2019年から、甲斐屋農場オリジナル無添加巨峰100%ストレートジュースの販売を開始しました。
巨峰本来のうまみが凝縮された安心・安全な無添加ジュースを商品にすることで、巨峰をお召し上がりいただけない季節にも楽しんでいただくことができるようになりました。
この商品を取り扱うことになったきっかけと、商品の特長をご紹介します。

お客さまのお言葉がきっかけ

甲斐屋農場ではこれまで、ごく一般的に流通しているぶどう果汁100%のジュースを販売してきました。
大量に砂糖が使われているぶどうジュースよりも果汁100%だから健康に良いだろうし、ぶどう本来の風味に近いだろうと思い、お客さまにもお勧めしてきました。
ところがある日、お客さまからご指摘をいただきました。
「これって濃縮還元なんだね。がっかり。」
思いがけないお言葉だったもので、一瞬何のことか分かりませんでした。
たしかに裏のラベルには「ぶどう果汁100%ジュース(濃縮還元)」と書かれていました。
巨峰へのこだわりの強さは自負していましたが、同じくお客さまに提供しているジュースに関しては、あまりに無頓着だったことに気づかされました。
濃縮還元の意味を知らずにお勧めしていたのです。

濃縮還元により失われるうまみ・風味

改めて濃縮還元という製法について調べてみました。
簡単に説明すると、搾った果汁を加熱して水分を飛ばし、濃縮させたものを冷凍保存し、商品にする際再び水分を加えて還元したものです。
濃縮還元が主流となっている理由は、水分を飛ばして体積を小さくすることで、保管や輸送にかかるコストを抑えられるからだということが分かりました。
世間で言われているような「濃縮還元は栄養が損なわれる」ということは無いようですが、私が気になったのは「どういった水が使われているのか」という点です。
食品メーカーさんが使用されるお水なので衛生的なものに違いありません。
ですが、飛ばされる水分と使用される水分が同じものでないことは確かです。
飛ばされる水分の中には当然果汁のうまみ・風味が含まれているため、搾ったままの果汁100%とは違ったものになるはずだと考えました。

こだわったのは「ストレート」製法+「無添加」+「巨峰100%」

実は果汁100%ジュースには、上記で説明した「濃縮還元」と、「ストレート」「生(フレッシュ)」と3つの種類があります。
「生(フレッシュ)」とは、字のごとく果物を搾ったそのままのジュースのことで、一年中提供することは不可能です。
「ストレート」とは、搾った果汁を短時間の加熱殺菌の後、そのまま詰めたもので、「生(フレッシュ)」に近いものです。
濃縮還元を否定するつもりはありません。
この製法のおかげでコストが下がり、私たちが手にする際の商品価格も抑えられ、栄養もしっかり摂れるのです。
ただ、甲斐屋農場のお客さまに提供する商品は、ホンモノの果汁100%で、「生(フレッシュ)」に近く、しかも安心・安全な無添加でないといけないと考えました。
そこで、「ストレート」製法+「無添加」で巨峰100%ジュースを作ってくれるメーカーさんを探しました。
ここはストレート製法を行っているだけでなく、他にも特長がありました。

  • 果皮から色を引き出すためのクエン酸を使っていない。
  • 変色を避け色もちをよくするための酸化防止剤(ビタミンC)も無添加

このように見栄えをよくするための添加物も使わずに商品化できるという点が、甲斐屋農場の巨峰に対するこだわりに通じるものがあります。
一般的なぶどうジュースよりも赤みが強く感じられるかもしれませんが、このような理由によるものです。

お客さまからよくご質問いただくのが、「無添加だったら賞味期限が短いんじゃないの?」という点です。
これは私たちも心配だった点なのですが、「高温殺菌されたガラス瓶+王冠」という組み合わせが最も気密性が高く、細菌の侵入を防ぐということと、中身の果汁がpH値4.3以下という酸性よりの環境のため、細菌が繁殖しないのだそうです。
そのため甲斐屋農場の無添加巨峰果汁100%ジュースは、製造日から730日間という長期間楽しんでいただける商品に仕上がりました。

こだわりのホンモノのジュース

先に書いた通り、見栄えは市販のぶどうジュースに比べると色味が赤っぽく、巨峰のイメージと違うため、心配に思う方がいらっしゃるかもしれません。
でも、ぶどう狩りにいらっしゃるお客さまにはしっかり説明することで、間違いなくご納得いただけると確信しています。
巨峰本来の香り、風味が感じられ、甘いのにサッパリした飲み口になっています。
香料や砂糖を加えていないため、仕上がりは原料の巨峰の出来に左右されるという点は否めませんが、これこそ巨峰をそのまま搾っている「ストレート」製法の証。
こだわりのホンモノのうまさ・風味を楽しんでいただければ本望です。